おすすめ 日本ドラマ 『社会派ドラマ』傑作選
岸辺のアルバム(1977)
おすすめ見どころポイント
1974年に東京狛江市で起こった多摩川水害が背景になっている。
どこにでもある平凡に見える家族とは単なる幻想なのではないか。
マイホームに象徴される、昭和の幸福な家族像とはいとも不安定なものの上に成り立っているのではないのか。
家族というものには、最後に何が残されているのか。山田太一が辛口な視点で描く名作。
RUN(1993)
おすすめ見どころポイント
現代版のねずみ小僧
長渕の味のあるキャラクター
マイナーだけど社会派ドラマ
人間・失格~たとえばぼくが死んだら(1994)
おすすめ見どころポイント
野島伸司のイジメをテーマにした心が痛くなる作品。
イジメの恐ろしさがヒシヒシと伝わってくる。
学校という閉鎖された社会のルールの恐ろしさ。教師という生き物。
父親の復讐に共感を憶えること間違いなし。
夏子の酒(1994)
おすすめ見どころポイント
新潟の久須美酒造が実際のモデルである。
日本酒業界の構造問題を世に出した作品。
若き和久井映見がとってもかわいい。
聖者の行進(1998)
おすすめ見どころポイント
野島伸司ワールド炸裂のストーリー。
知能障害があるがゆえの、あまりにも純粋な愛。
人間の汚さが、彼らの純粋さの中でくっきりと浮彫りにされる。
同じ人間として、いろいろ考えさせられる問題作。
ゆとりですがなにか(2016)
おすすめ見どころポイント
いわゆる『ゆとり世代』を題材にした、珍しさ。
昭和世代にとって、なにかモヤモヤしていた『ゆとり世代』について理解が深まる。
結果、昭和から平成への時代の趨勢なんだと、納得がいく。
ゆとりですがなにか Blu-ray BOX (6枚組・本編5枚+特典1枚)
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岡田将生 バップ 2016-10-19
『イエスの方舟 イエスと呼ばれた男と19人の女たち』(1985年)
おすすめ見どころポイント
日本で1979年 - 1980年に発生した信仰集団「イエスの方舟」がマスコミによってバッシングされた事件
マスコミのあり方が問われた事件
このバッシングの反省からオウム真理教への批判報道に対し各マスコミの躊躇が観られ、結果として被害を拡大させてしまったのではないか、という議論もある。
たけしの実録ドラマシリーズ
『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』(1993年)
おすすめ見どころポイント
信仰上の理由から、事故にあった息子への輸血を拒否し死亡させてしまった、両親の実録もの。
北野武の実録ドラマシリーズ。
信仰を取るか、息子の命を取るかの究極の選択を迫られる両親の苦悩を描く。
先に生まれただけの僕(2018)
おすすめ見どころポイント
従来の夢や希望の綺麗事を並べ立てた学園ものとは違う。
とある財閥系傘下の、不採算経部門であるの私立高校が舞台。
派閥のパワーバランスの変化で、本社総合商社の辣腕営業マンだった35歳の男が、高校再建の命を受け出向左遷され図らずも校長になる。
左遷された辣腕ビジネスマンである彼の視点から、高校生たちに現実社会の生き方を教えて行く。夢は必ずしもかなわない。ブラック企業からは逃げるべき。大学時代の本当の過ごし方。など大人が観ても勉強になるドラマ。
先に生まれただけの僕 DVD-BOX
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櫻井 翔 バップ 2018-04-25
この世界の片隅に(2018)
おすすめ見どころポイント
青春時代が戦争という昭和の時代だった。そしてそこは広島だった。
昭和の牧歌的な若者たちの純粋さが、現代においてはとても魅力的に映る。
しかし、その純粋さを踏みにじるようかのように戦争という化物が若者たちの日々をぶち壊していく。
松本穂香が演ずるごく普通で純真な乙女の青春が、いとも簡単に闇へ叩き落とされる様に胸が張り裂ける。